顎関節症が治癒しました

この記録は私が顎関節症を発症してから自己流の自宅療法で完治するまでの私日記です。

注意   あくまでも私の日記であり皆さんが、私と同じ事をしても
直る保障はありません。返って悪化しても私はなんら責任を取りません。


平成13年2月10日  顎関節症が発症!


朝起きて、歯を磨こうとしたら、あごが痛くて口がまったく開かない状態になっていた。

そお言えば、前日の夜、アイスクリームを食べようとしたら右あごがカクカク音を立てていて『なんだろーな、どうして音が出るのかなー』などと思っていたことを思い出した

それが、こんなにひどい事の前触れだとは思っても見なかった
口が開く大きさは、わずか小指を入れるくらいしか、開かない状態と言う有様である。

歯を磨くのも、必死の作業となってしまいました。


もちろん食事などはまともに出来ない。全て細かく刻んで、ご飯はおかゆにして、流し込みと言う状態です。

『これは偉い事になってしまった、もしかして難病でもう死んでしまうのか』などと
とんでもない考えが頭に浮かんできて、仕事も手につかない状態で、顎にガンでも出来たのではないか?とあせりまくりです。


( そうだ!こんなときこそインターネットで情報収集だ!)早速、検索、検索、、、、。


その結果、顎関節症と言う病名と、すぐ死ぬわけではないと言う事がわかり、一安心しました。さすがネットだ、PCがあって良かったなと、胸をなでおろした次第です。


しかし、病名が分かった所で、現在の口の開かない状態が良くなるわけではありません。治療法もネットで探すのだと、がんばって検索してみました。

検索の結果、治療法となると、千差万別まったく定説がない状態で、皆さんてんでばらばら好き放題事をいっている。中には宗教まがいの物すらあるしまつである。

治療の値段も高いものだと何百万!というものまであるので、金を払った上に、かえって悪くされてはたまらない。被害者のHPもこれでもかというぐらいあるので、なおさら心配になってしまいます。

意見がこうまでばらばらのわけは現時点では顎関節症の原因がまったくわかっていない事だと、思います

現代医学では原因のわからない物は直しようがないのが現実であるから、その治療法たるや、まったく科学的根拠のないものの羅列である。


科学的と言うのは矛盾のない理論と、実験にて証明されなくては、成らないものであるが、これがなかなかむつかしい。医学はもともと、科学ではない部分もあるので、注意が必要である。


そんなわけで、あちこち検索し資料を読みあさり
、私が達した結論は、『顎関節症は関節の病気だが、原因は、口を開閉する為の口の周りの筋肉のアンバランスによる物である。かみ合わせが悪い事や深くかみ込む事、歯並びや歯の高さがの違いが原因ではない。』と言う事である。


具体的に言うと

いつも歯をかみ締める癖により、口を閉める筋肉のみ、発達するようになる。

開く筋肉やあごの骨の位置を調整する筋肉がほとんど働かなくかなくなる

その結果、
筋肉の強さにアンバランスが起きる。また上手に筋肉をコントーロールできなくなる。

この状態でものをかんだりすると、口を閉める筋肉のみ働き関節が保護されない。

人間の筋肉の動きは『パラレルリンク』という動きで、単純な動作でもくさんの筋肉が協調して関節に負担が掛からぬよう動くという事です。

これに反して機械などの動きは『シリアルリンク』と言って動作の負担が全て繋ぎ部分(人間で言う関節)に掛かる動作をします。

つまり本来『パラレルリンク』として動かなくてはいけない筋肉がシリアルリンクとして動くため関節に負担がかかる

またいつも噛んでいるので、常時関節に圧力が働き関節を痛める

この二点が作用して顎関節症を発症するという、結論に達しました。


このパラレルリンクを忘れシリアルリンクの筋肉の使い方になると言うのは私の新説ですので、他には出ていないと思います。
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そうであれば、治療法は、常時強く噛み込まない様に、いつも少し歯と歯があたらないように
顎の位置をコントロールするよう注意する事だけである。

そうしていれば、
筋肉の使い方を体が思い出し、また痛んだ関節も自然になおるのではないかということである。

最近の若い人は口をあけている人が多いが、見てくれはかっこ悪いが、額関節症に関しては予防になるわけだ。


この方法なら駄目でも、取り返しのつかない事にはならない。『 高いですが、当治療法ならなおります。』と言われて、信じて治療を受けて、大金を取られた上に、歯を削ったり、へんてこな物を取り付けたりした後で、『駄目でした。あなたのは特別です。直りません。好きにしてください』では救いようがない。実際そのようになった人も大勢いるみたいだ。

そんな大変な事になっても掛かった治療代はおろか、賠償金も取れないと言うありさまである。病気の原因が判らないのだから、ひどい事をされても因果関係が証明できないので、どうにもならないわけである。

其の点、ただ口を強くかまない方法ならタダの上に、取り返しのつかないことにはならない。
まずはこの方法でしばらくがんばってみることにした。

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さて、『常時、歯を食いしばらない』というのは
簡単だと思っていたが、これがなかなか簡単ではなかった。

少し油断していると、歯を食いしばっている自分がいる。
慌てて緩める。少し時間がたつとまた、食いしばっている。
また緩める。これの繰り返しである。どうも寝ている時も
食いしばっているみたいだ。

こんなに食いしばっていたとは、自分自身知らなかった。
これでは額関節が悪くなっても不思議はない。

最初は、なかなかうまくいかない。
人間一旦ついた癖はなかなか直らない物だと言う事を痛感した次第である。



そんなこんなで、一週間ほどたちました。寝ている時は無理としても
日中は、少しずつだが力を抜けるようになってきた。

さて、その努力が実ったのか、
少しずつだが、口の開くサイズが向上してきた。
最初のころは、歯を磨くにも一苦労、ブラシが縦に入らないぐらいだったが
何とか歯磨きぐらいは出来るようになってきた。

人間、努力が結果として出てくると、よりがんばれるものである。

気が付いては力を抜く、また食いしばっている。の繰り返しだが
努力する事が苦にならなくなってきた。



2週間ほどすると、
2センチぐらいには口が開くようになりました。

最初は、どうなることやらと悲観にくれたものだが、希望が見えてきた
これなら何とか治るのではないかと思えるようになってきた。



そうこうしているうちに、一ヶ月ほどたちました。
少しずつ、少しずつ開くサイズが大きくなってきました。

3センチぐらいは開くように成ってきましたので、普段の食事や
歯磨きくらいは普通に出来るようになってきましたが、
まだゆで卵が食べれません。そこまでは大きく口が開かないのです。

でも、徐々に良くなっていますので、希望は持てます。希望があれば人間がんばれる物です。



半年ほど経ちまして、
以前の90%ぐらいには口が開くようになりました。ただ、ゆっくり開かないと駄目です。急いでパクパクするとうまく開きません。あくびなども何とかこなせるようになりました。少し音が出るときがまだあります。

いまだに食いしばる癖は完全には取れていません。ちょっとしたことをするのに歯を食いしばってしまいます。




額関節症になってから約1年が経ちました。努力(強くかまないだけ)の甲斐あって、何とか
前の95%ぐらいはもどりました。素早く口を開くのも困りません。でもいまだにすぐ歯を食いしばる癖は完全には取れていません。音はたまにするだけです。



額関節症になってから約1年半が経ちました。口を開くのは以前とまったく同じに戻った、ようです。
音もまったく出ません。外見上、自覚症状ともまったくありません。

ただ、口を強く噛む癖だけは、無くなってはいません。こちらは一生の問題かもしれません。


以上私が顎関節症を発症してから完治するまでの経過の日記ですが、皆さんの参考になればと思い書き留めてみました。


追記 2006-8-16

口を強く噛む癖も、ほぼなくなり、口の開く大きさも以前とまったく変わらなくなりました。もっとももともと大きく開けるほうでは、無かったので、他人から見たら大口ではありません。

この状態が、続くよう願っています。


追記 2011-05-08  少し再発

ここ何年も症状は出ていなかったが、5月8日夜に突然から食事中にカクカクと鳴る症状が出た。それと同時に、大きく開く事がしにくい状態になった。

痛みは無いが口の開け閉めがしにくく、顎関節周りが重いようなはれぼったいような感じがする

指1本くらいまでは、抵抗無く開くが、そこから開こうとすると重い扉を開けるような感じで、開きにくい、閉める時にカクンと音が出る

次の日もほぼ同じ症状だが、少し重くなったような気がする、最近口を緩める注意を怠っていた(忘れていた)ので、気がつけば歯を食いしばる癖が少し出てきているようだ。

また緩める練習を再度始めてみた。

数日間は症状に特に変化なく、大きく口を開ける事がしにくいので、食事が不便で仕方が無い状態が続いた。

一週間ほど経過し、症状がすこしずつ良くなってきているような感じだ

20日ほど経過したら、ほぼ元通りに口が開くようになった。この状態を維持できるように食い締め癖を出さないように注意をしながら生活をしていく。




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